伝説の宮古んちゅ
8月の終わりに引っ越してきて、地元の友人も出来た。
あまり積極的に友人を作ろうと思わず、自然の生活の中で縁を持った人とつきあっていきたい。
なので知り合った宮古んちゅの数もそれほど多くないので「宮古んちゅてどんなん?」という質問に答えるにはサンプル数が少なく危険だ。
宮古んちゅとは?との質問の一つの答えとしていい記事を見つけた。
特に山内朝保さん。
生まれて初めて本島を離れて旅をした先が宮古島。十七歳の夏に母の縁でムサおじいの家に泊まった。
〜中略〜
昼食を終えて、パイナガマの渚から漕ぎ出し、小一時間ばかりしたら眠くなってきた。
〜中略〜
岸の方をみると、かなり沖まで流されているのがわかる。慌てて方向を変換して漕ぎ出すが流れに逆らうようでうまく岸の方向に進まない。
何時間こいだのだろうか、ぐったりして浅瀬で舟を引いていると、陽の落ちた浜辺にムサおじいは立っていた。
雷が落ちるのかと首をちぢめていたが、終始無口のままだった。
帰ってからヒデおばさんに聞くと、自宅と 浜を何度も行ったりきたりしていたという…。
宮古島へ旅立つ挨拶に実家を訪れた時、帰る玄関先まで見送りに来た無口な父が「出張費だ。」だとくれた裸の3万円。
そんな事を思い出した。
