1日、2日目で島内散策、生物多様性ツアーで来間島が持つ魅力を存分に感じていただきました!
そして3日目の最終日には、総括として持続可能な来間について島民を交えて議論をするミートアップに加え、宮古島近海に生息するジュゴンについての講演会を開催しました!
第一部のミートアップでは3つのグループに分かれ、あらかじめ指名されたリーダーによって進行しました!
株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所 宮本さん
暮らし(地域のデザイン)チーム
こちらのグループには下地茜議員や楽園の果実で働かれるしんちゃんにも参加してもらい、より具体的に話を進めていきます。現在の来間島は住みたいと思う人がいても実際は住む家がなかったりというのがこちらのチームの問題として挙げられました。
テラスマイル 生駒さん
農業チーム
こちらのチームには島民のあきのり副会長にも加わっていただき、皆さん熱く語られました。
農家の後継者が少ないという課題があげられ、若手が継ぎたがるためにどうしたら良いかという点について話し合いが行われていました。アグリテックのスタートアップであるテラスマイルの生駒さんも交えて、近未来の農業についても議論をすることができました!
一般財団法人沖縄県環境科学センター沖縄県総合環境研究所 所長 小澤さん
自然(保護と利活用)チーム
こちらのチームは島民のなみさん、移住された女性陣お二人にも参加いただき、どのように宮古島の自然を守っていくべきか、この自然の大切さを認識してもらえるのかについて話し合いが行われました。
そして数分間の話し合いを終え、それぞれグループの各代表者が発表を行います。
暮らし(地域のデザイン)チーム
アイデアとしては、新しく建物を建てることに抵抗がある島民が多いため、市の協力を得ながら空き家や廃校の利活用をしていくという案があげられました。
農業チーム
来間島産食材のブランド化や市場に「来間島コーナー」を作るなど継続して儲けることができる農業を行っていくことで若手も継ぎたがる農業になるのではないかというアイデアが提案されました!
自然(保護と利活用)チーム
自然を生かしたネイチャーガイドツアーや調査を行った上で自然のリーフレットや冊子を作るなどの案がでました!またジュゴンについてもメディアに協力してもらうなどして自然を保護していく考えが発表されました。
どのグループも具体的に様々なアイデアが出てきましたね。このような貴重な提案の数々が今回で終わることのないよう、実現のためにぜひとも今後ともお力添えいただけたら嬉しいです!
第二部ではミートアップにも参加いただきました小澤所長が「宮古島近海に生息するジュゴン」についてお話いただきました。こちらの部では一般の参加者募集をしたところ、予想以上の方から参加希望があり、40名近くの方が参加してくださいました!!!やっぱりジュゴンについてみなさん気になりますよね。
講師を務めてくださったのは、第一部ミートアップにもご参会いただきました小澤さんです。小澤さんは沖縄県科学センターにて2002年より海洋生物の調査研究をされています。
ジュゴンは宮古諸島では伊良部諸島で1965年に捕獲されたのが最後の記録でしたが、2019年には伊良部島佐和田でも目撃されました。2020年以降も目撃情報が寄せられたり、実際に調査開始数十秒で、大量の喰み跡が佐和田で確認され、その後現在まで調査を継続されているとのことです。ジュゴンの調査方法としてはドローンでの海草藻場の撮影を行い、数千枚の画像から喰み跡が確認された地点で計測を記録とるなどの潜水調査も行うそうです。
また、海草藻場で採取した糞を分析したところジュゴンのDNAが検出され、宮古島に生息していることが証明されました!
今後も生息状況の把握や個体群解析、教育普及、情報集収をしていくそうでとても楽しみなトピックです!
日本のジュゴンの生態については謎が多いのですが、目撃情報も増加しているそうで今後の保護活動につながっていくことを望むばかりです。
最後はたくさんの質問が飛び交い、大盛り上がり!
日本のジュゴンを絶滅させないためには先島のジュゴンはとても重要な存在となります。そして海草藻場の保全は、ジュゴンだけでなく、私たちにとっても大切な環境であり、漁業者や地元のご理解とご協力が不可欠になるのでぜひ目撃情報の提供もお願いいたします。(沖縄県環境部 自然保護課 098-866-2243)
今後もジュゴンが生息し続けられるような島づくりをしていきたいものです!
3日間に及ぶWorkcation in Kurimajima 2024にご参加いただいたみなさん、並びにご関係者の方々、本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした!そしてまた来年、お会いしましょう!
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