沖縄の至宝、沖縄の心、紅型。
見る人が見たら、どんな代物かわかるという紅型の帯。全て手書き。
型彫り。
通常型彫りは2枚の型紙を重ねて掘ります。紅型の特徴を活かすために突き彫りされます。
線を突きながら彫るため、引き彫りとくらべ相当な時間がかかります。型彫りは言えば型紙作りなので相当な気を使います。
ここからすべてが始まるので予断の許さない、相当に神経を使う作業です。柄の表情はもちろんのこと、型置きの際の柄送り、糊のつき具合をも左右します。きれいな曲線、直線を生み出すためには相当の経験が要求されます。
隈どり
色挿しが 終わった柄に、立体感をつける為にぼかしを入れて行く作業です。
習字の筆で色挿しの際の色より若干濃いめの色をつけ、それを手作りの筆で擦りながらぼかして行きます。
このぼかし筆は、人毛から作られた物です。( 若い女性の髪の毛が良いとされています。)
動物の毛だと堅すぎて上手くぼかすことが不可能で、色が摩擦によって意図したものにならない危険性もあるからです。
沖縄が世界に誇る紅型。
それも、古の琉球王朝の流れを汲む紅型宗家三家のうちのひとつ、紅型復興の祖ともいってもいい城間家のwebコンテンツ制作に携わらせていただきました。
ヤッカヤッカデザイン部の部活としての最初のハイライトがすでに来てしまいました笑
先代は人間国宝を辞退したといいます。様々な紹介文に人間国宝とありますが…
国から戦前は紅型を作るなと、戦後になって作れというのは納得できない…といったようなことだったと思います。
方言も抑圧された時代なので、紅型も当然といった流れだったのでしょう。
まさにpunkのなかのpunkです。その生き様には感動を通り越し、ひざまづいてしまいそうです。
そんな城間家ゆかりのサイトのご依頼ということで、人生最高の栄誉であったわけです。世界の重要文化の記録と保全作業に携わることになる。と妄想に走ったのです笑
紅型の正しい情報を伝えたい。というミッションにお応えできたでしょうか。
まだ、本プロジェクト続きも考えてらっしゃるとのこと。ぜひ、またその時は首里まで駆けつけさせていただきたいと思います。
ということで、そろそろヤッカヤッカのデザイン部部活を本格的にはじめたいと思います。
紅型「ふくぎ」
アートディレクション+撮影を担当いたしました。