イヌマキ(樹木)

宮古島熱帯植物園3
宮古島熱帯植物園で。

この間、マニラヤシとオウギバショウを設備屋さんの畑をお借りして仮り植えしてきた。
と、イヌマキという木が友達のとこに何本かあるからいらんかと言われ調べてみた。

高さ20mほど。樹皮は白っぽい褐色で、細かく薄く縦長にはがれる。茎はまっすぐに伸び、枝先は上を向くが、大木になると枝先は下垂する。葉は細長いが、扁平で主脈がはっきりしており、いわゆる針葉樹の葉には見えない形をしている。雌雄異株。雄花は前の年の枝に多数つき、穂状で垂れ下がり、黄色い。雌花は1cmほどの柄の先に小さな包葉があり、その中の一つが伸びて、その先端部に胚珠を含む。胚珠を含む部分が膨らんで種子となり、その基部も丸く膨らむ。基部の膨らみは花床と言われ、熟すると次第に赤くなり、少々松脂臭いものの甘く、食べられる。種子は緑色になって白い粉を吹く。こちらは食べられない。全体としては緑と赤色の団子を串刺しにしたような姿となる。鳥などがこの花床を食べるときに種子散布が起こると考えられる。種子はまだ樹上にあるときから発芽を開始することがあり、これを胎生種子と呼ぶ。

照葉樹林に生育し、神社林などでは優占している場合もある。これは森林が小さくなると風の影響を受けやすく、風に強いイヌマキがよく残るためではないかとも言われている。

沖縄では建材なんかで使ったりするらしい。
実が赤く、うまそうなので調べてみると、「メスの木には赤い果托(かたく)と白緑色の実がつき、赤い果托の部分は食べることができます。」とあった。
ほんのり甘い程度で、さくらんぼの熟してない感じ。らしい。

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